5 データ型

この章はXFormsモデルを定義するのに使われるデータ型を定義する。

5.1 XMLスキーマの組み込みデータ型

XFormsは、xsd:durationxsd:ENTITYxsd:ENTITIES及びxsd:NOTATIONを除き、全てのXMLスキーマのデータ型をサポートする。値空間字句空間及び制約ファセットの概念は、[XML Schema part 2]で規定される。特定のXMLスキーマデータ型は、別に開発されている小さなXFormsの適合プロファイルの一部として識別されており、アスタリスク*でマークされている。XFormsは、基本型から制限により導出される、及び制限により導出されるデータ型を含む。XForms処理系は、XMLスキーマの包含を必要とせずに、この章に列挙されたデータ型をスコープ内にあるものとして扱えなければならない。

組み込みの原始型は、次の通りである。


dateTime *
time *
date *
gYearMonth *
gYear *
gMonthDay *
gDay *
gMonth *
string *
boolean *
base64Binary *
hexBinary
float
decimal *
double
anyURI *
QName

注:

抽象データ型としてでなければ、組み込みのデータ型xsd:durationはサポートされない。代わりにxforms:dayTimeDuration又はxforms:yearMonthDurationのいずれかが使われるべきだ。

組み込みの導出型は次の通りである。

normalizedString
token
language
Name
NCName
ID
IDREF
IDREFS
NMTOKEN
NMTOKENS
integer *
nonPositiveInteger *
negativeInteger *
long *
int *
short *
byte *
nonNegativeInteger *
unsignedLong *
unsignedInt *
unsignedShort *
unsignedByte *
positiveInteger *

5.2 XFormsデータ型

XFormsのスキーマは、XFormsのmodelを定義するのを手助けする、次に続く型を導出する。

5.2.1 xforms:listItem

このデータ型は、xforms:listItemsデータ型の基礎として働く。listItemに対する値空間は、空白を除き、xsd:stringとして妥当な一つ以上の文字を許容する。

5.2.2 xforms:listItems

XFormsは、単純型のリスト内容を生成するフォームコントロールを含む。これは、リストで導出されるデータ型を定義することにより簡単になっている。listItemsに対する値空間は、listItemからリスト導出によって定義されている。

注:

ほとんどの場合において、リスト内の項目を区別するためにはマークアップを使うほうがよい。9.3.3 itemset要素を参照すること。

5.2.3 xforms:dayTimeDuration

XFormsは、日、時、分、小数の秒の期間を表現することができる完全に順序付けされた期間データ型を含む。このデータ型に対する値空間は、小数の秒の値の集合である。データ型はxsd:durationから導出されている。

5.2.4 xforms:yearMonthDuration

XFormsは、月と年の全体の数の期間を表す完全に順序付けされた期間データ型を含む。このデータ型に対する値空間は、整数の月の値の集合である。このデータ型は、xsd:durationから導出されている。