Custom RT Runner
概要
このWin32向けプログラムは、Xilinx FPGAによるレイトレーシングを、回路の転送から画像の表示まで、ワンタッチで実行するためのツールです。
このカスタムRT Runnerの外部設計及び内部設計の一部は、オリジナルRT Runnerを元にしています。オリジナルRT RunnerはNikorisoftの製品です。カスタムRT Runnerでは、オリジナルRT Runnerと比べて、128x128の画像や、画像の伸縮に対応していますが、シミュレータによる実行には対応していません。
準備
このプログラムが動作するためには、D2XX Driverが必要となります。加えて、FPGA Bitファイルを転送するためには、Xilinx ISEのiMPACTに対して適切な環境変数PATHおよび環境変数XILINXが通っていることを確かめておいてください。
入手
- 1.0.2(平成18年5月24日)
- P3形式を表示できない不具合、ファイルを開くダイアログにおいて、既定のファイル名が一部不正な不具合を修正しました。
- 1.0.1(平成18年5月1日)
- RS232CのBaudRateが反映されない不具合を修正しました。
- 1.0.0(平成18年4月21日)
規約
修正BSDライセンスを適用します。
備考
よく使われる設定は、作業ディレクトリ(別名: カレントディレクトリ)のrunner.iniに毎回保存されますが、あまり使われない設定を変更するには、ソースコードの修正が必要です。
- SLDをリトルエンディアンでなくビッグエンディアンで伝送したければ、convert.cの
endian = 0
をendian = 1
に変更してmakeしてください。
- SLDを変換せずそのまま伝送したければ、convert.cを入力をそのまま出力するプログラムに置換してmakeしてください。
- RS232Cのフローコントロールを使用したければ、communicator.cのDCB構造体の設定を変更してmakeしてください。
- cygwin上のgccを使用するのであれば、必ず-mno-cygwinオプションを付けて実行してください。-mno-cygwinオプションがないと、iMPACTにXILINX環境変数がうまく渡りません。「Unable to write data to a file: I/Oデバイスエラーが発生しました」という警告を表示します。(ただしこの警告はiMPACTに関連するその他のエラーでも表示されます。.\_impactbatch.logにログが保存されていれば参照してみてください。)
平野 貴仁 <hiranotaka%zng.info>